叢生(デコボコ)の治療

仙台東口矯正歯科・歯科衛生士の鈴木です!今回は、当院の実際の患者さん(許可をいただきました)の写真で治療の経過をご説明していきます。叢生(デコボコ)の症例についてお話します。

 

主訴(一番気になっているところ)は、上下のデコボコ・八重歯が気になるとのことでした。

初診時の奥の中の状態です。青い矢印で示した歯が丸々一本分入っていないので、正中(鼻の真ん中から下ろした赤い線)も上下右にずれてしまっています。

 

 

 

治療計画は、上下左右の4番目の歯を抜歯していくことになりました。(赤い丸を付けた歯です)前歯や犬歯といった形が特徴的な歯は、抜いてしまうとバランスが悪くなることがあるので、基本的には抜かずに並べていきます。

 

こちらが、装置を付けた写真です。(2020.2.21)

ワイヤーを入れて上下のデコボコを取りながら、上下左右の側方にバネを付けることでこのバネの力で隙間を閉じていきます。この時、患者さんご自身にもゴムをかけていただいて隙間を閉じる力を補助的に加えています。

 

 

 

こちらの方の治療は、月1回来院していただき、ワイヤーを交換しながらバネの強さが適切かを確認し、隙間が閉じるまでこれを続けていく、というのがメインになります。早く治療を進めたい方はバネの力を強くしてほしいと思われることもありますが、バネの力が強すぎると、歯にダメージが出たり歯が倒れてきたりするので、適度な力を加えています。

 

スペースが閉じたところで、お顔の真ん中と比べて歯の真ん中が右にあることを気にされていたので、上下の前歯の部分をIPR(歯と歯の間を0.2㎜くらいずつ削って少し隙間を作る)をし、お顔の真ん中と歯の真ん中を合わせる処置を行いました。(2022.6.23)

 

 

 

何度かIPRをおこない、お鼻から真っすぐ下ろした線と歯と歯の真ん中がほぼ合いました。(2022.9.16)

 

 

あとは最後の仕上げとして全体的にしっかりと噛ませて2022.12.8治療終了です。

 

 

治療期間は2年10か月でした。(治療回数31回・総額1,122,100円)

 

こちらの患者さんは、小さい頃から歯並びで悩んでいて嫌な思いもたくさんしてきたので矯正治療を受けようと思ったとのことでした。実際に矯正治療を受けてみて良かったことは、「歯が動いてきれいになる度に、周りから”きれいになったね”と言われたこと」だそうです!悪かったことは、「装置を付けたての頃は痛くて硬い物が食べられなかった。口内炎もひどかった」とのことでした。

 

矯正治療はコンプレックスだったものを自慢できるものに変えることができる治療です。見た目が気になる・物がうまく噛めないなど、悩みは様々だと思います。悩まれている方はぜひ一度相談にいらしてください。

最後になりますが、今回のブログを書くことを快諾してくださった患者様に感謝します。ありがとうございました。