間食の摂り方

仙台東口矯正歯科・歯科衛生士の鈴木です。

突然ですがみなさん、規則的な食生活は送れていますか?また、一日のうち間食は摂られますか?間食内容はどんなものでしょうか?間食する時間は何時くらいでしょうか?

過去のブログにもありますが、むし歯は大きく分けて4つの原因があります。今回はその中の2つ(糖分・時間)に関わる食生活、特に間食について詳しくお話していきます。間食は、してはいけないものではないですがうまくコントロールしないとむし歯の原因になります。特に矯正治療中は矯正装置によってお口の中が複雑になっているので、今まで以上に気を付けなくてはなりません。では、どんなことに注意したら良いのかご説明していきます。

 

 【間食の頻度】

こちらのグラフをご覧ください。

 

 

 

 

わかりやすいように、「中性」は、むし歯になりにくい状態 「酸性」は、むし歯になりやすい状態と思ってください。

普段は「中性」の状態に保たれていますが、飲食をすると「酸性」の状態になります。歯磨きや唾液の元々持っている力(再石灰化)などで中性に戻りますが、間食の頻度が多い・またはだらだら食べをしていると次のグラフのようにお口の中が酸性の状態が多くなってしまいます。

 

これを防ぐにはまず、「間食の時間を決めること」です。TVを観ながら・作業をしながらのだらだら食べを避けましょう。残念ながら飲食をしたら歯磨きをすればよいというわけではなありません。お口の中が酸性になる時間を減らすようこころがけてください。時間としては昼食と夕食の間が良いと思います。寝ているときは唾液の分泌が少なくなりむし歯になりやすいので、就寝前は避けた方が良いです。

 

【間食内容】

選ぶポイントは、糖分の少ないもの・噛み応えがあるもの・歯にくっつきにくいものなどです。飴やキャラメルは、お口の中に長い間糖分が停滞するので控えた方が良いでしょう。代わりにキシリトールガムやタブレットをおすすめします。また、スナック菓子系は、歯の溝に入り込んでしまい歯磨きで落としきれないことがあるのでこちらもあまりおすすめしません。特にお子さんの場合は食事で摂りきれない栄養素を補う目的で、おにぎり・パン・芋などの主食系や、果物・野菜などが望ましいです。

ジュースを飲む場合は間食時に一緒に飲むようにしましょう。合間の水分補給はお水やお茶・無糖のコーヒーや紅茶にするとむし歯の心配が少なくなります。

 

あとこれはおまけのお話ですが、部活やスポーツをされている方で、スポーツドリンクを頻繁に飲む方も注意です。スポーツドリンクは脱水の予防や疲労回復の目的があるので、運動には欠かせないものではありますが、糖分が含まれているので休憩のたびに飲んでいるとお口の中が、上の”不規則な食生活”のグラフの状態になってしまいます。運動前と運動後に飲み、合間に飲むのはお水かお茶にすると、むし歯のリスクを減らすことができます。

 

疲れている時やストレスを感じている時は特に甘いものが欲しくなりますよね。我慢してさらにストレスをためるよりは摂った方が良いと思いますが、もし余裕があれば少し歯のことも考えてみてください。キシリトールは砂糖と同じくらいの甘さがあるのにむし歯の原因にはならないものなので、安心して食べられます。ガムやタブレットだけでなく、チョコレートもあるので、気になる方はぜひ試してみてください!

これらのことに注意して楽しく間食しましょう^^