矯正治療中の痛みの対応について

皆さんこんにちは!仙台東口矯正歯科 歯科衛生士の平塚です。

矯正治療をスタートすると、お口の中に歯を動かす為の装置が装着されます。装置を装着すると、歯が動く痛みや装置が舌や頬に当たって痛いなど、患者様から様々なお悩みをお聞きすることがあります。今回は、そういった装置を装着した後に起こりうる痛みやその対応方法についてお話しさせて頂きます!

 

矯正治療中の痛みには、歯が動く痛み、食べ物を噛んだ時の痛み、装置が当たる痛みがあります。

■歯の動く痛みと食べ物を噛んだ時の痛みについて

矯正装置を装着した日やワイヤー交換などの調整をすると約2〜3日は歯が動く痛みと、カチカチ物を噛んだ時に歯が響いて痛むことがあります。歯が動く痛みは様子をみて頂いて、お痛みが酷い時は飲み慣れている痛み止めを飲んで頂きます。歯の痛みは長くても1週間程度です。痛みが長く続いたり、どうしても痛みが我慢出来ない時は、ご連絡をお願いしております。また固い食べ物を噛んだり噛みちぎると歯が痛むので、痛む時は無理をせずうどんやお粥など柔らかい食事をとって頂く事をおすすめします。

■装置が当たる痛みについて

装置が当たる痛みとは、歯を動かす為のブラケットやワイヤーが頬や唇、舌に擦れることで口内炎が出来てしまい痛みのことです。この装置の当たる違和感や痛みは【ワックス】を使って頂く事で予防と痛み軽減につなげることが出来ます。

ワックスとは半透明の粘土のようなものです。

◉使い方

ステップ1:ワックスを米粒大にちぎって丸めます

ステップ2:装置が擦れて痛い箇所の唾液をティッシュやガーゼで拭います。唾液などで濡れているとワックスがつきにくくなります。

ステップ3:ワックスを装置にくっつけます。ワックスがしっかり入り込むようにまんべんなく押し込んで下さい。

 

ワックスは少量であれば飲み込んでしまっても身体に害はありませんので、食事中もつけて頂いて大丈夫ですし、つけたままのお食事が気になる方は外した状態でも大丈夫です。食後はつけていたワックスを外して、歯磨きをしてから新しいワックスで再度カバーをします。ワックスは指や爪楊枝で簡単にとることが出来ます。ブラケットが当たって痛いところや、ワイヤーが刺さるけど直ぐに来院が難しい時はワックスでの対応をお願い致します!また、口内炎が出来てしまった時はワックスと一緒にアフタシールをお渡ししておりますのでこちらの使用をお願い致します。ワックス・アフタシールは診療室や受付でいつでもお渡ししておりますのでお気軽にお声がけ下さい(o^^o)

 

矯正治療は痛いというイメージを持っている方が多いかと思いますが、矯正治療中の痛みは、ずっと続くわけではありません!また、痛みの感じ方は人それぞれですので、痛みに敏感な方もいらっしゃれば、全く痛みを感じないという方もいらっしゃいます。痛みがないから歯が動いていないか心配、とご質問をを頂くことがありますが、痛みがないから歯が動いていないということはありませんのでご安心下さい!痛みへの対応方法を是非参考にして頂ければと思います!