顎間ゴムについて

こんにちは。仙台東口矯正歯科・歯科衛生士の鈴木です!

今回は、矯正治療中大半の方がおこなう、「顎間ゴム」についてお話させていただきます。

 

顎間ゴムとは、矯正治療を成功させるためになくてはならないものです。ゴムの力で歯を下げたり、噛み合わせを緊密にさせる働きがあります。こちらで装着するワイヤーやゴムには限界があるので、患者さんご自身にゴムかけをしていただきます。かける場所は、患者さんのお口の中の状態によって変わります。かけ方がシンプルな場合はあまり心配ないですが、複雑な場合は、かける位置が分からなくならないように写真にしてお渡しもしていますので、かけるところがわからなくなることは無いです!

不器用でかけられるか心配…とおっしゃる方もいますが、できるようになるまで練習しますし、その練習も数分で終わりますので心配ご無用です!

 

【かけ方】

専用のフックがあります。特に奥歯にかける時はあると便利かもしれません。

 

 

 

まず、フックをもっていない方の指でほっぺたを引っ張ってかける場所を見えやすくします。その状態でかけたい場所にフックを持って行ってかけます。

この時、奥の方の歯に最初にかけて手前に持ってくるのがかかりやすいです。

 

 

片手でかけられない場合は、ほっぺたを押さえている指で押さえつつ、装置の上からゴムを押さえつけてみてください。

写真のように上の奥歯と下の犬歯にかける場合は、上の奥歯にかけて写真のように手前に持ってきてかけます。

 

 

 

慣れてくると指だけでかけられるようになるので、それでもOKです。

外す時は、取りやすい場所から取ればそのまま取れてきます。

 

【付け外しのタイミング】

医療用のゴムなので飲み込んでしまっても問題は無いですが、ご飯の時は外すのが望ましいです。ゴムなので、ずっと同じものを使っていると劣化して本来の力の強さでなくなることが多いので、外したらそのまま捨てて、歯磨きをしたら新しいものを付けるようにしてください。

 

【つける時間】

付けている時間はこちらで指定しますが、大半は1日中使用していただくことが多いです。12時間以上付けると効果があると言われています。連続して付けている時間が長いほど良いです。日中お仕事などでお話する機会が多い方は最初しゃべりづらく感じるかもしれませんが、お話しているとすぐに慣れるので、チャレンジしてみてください!

安定のために夜だけ使用していただくようお話することがありますので、その場合は夜ご飯を食べて歯を磨いたらゴムを付けて、そのまま朝ご飯を食べるまで付けていてください。

 

 

【よくあるお問合せ】

・ゴムが無くなった

当院ではゴムは差し上げております。近くに来る用事がある方の場合は、診療時間内にお越しいただき、ゴムをお渡ししています。遠方でご来院が難しい方の場合は郵送もおこなっていますので、次の予約までゴムが足りなくなりそうな場合はご連絡ください。

 

・顎が痛くなってきた

ゴムかけをしている方で、顎が痛くなる場合があります。その場合は無理しないで一旦ゴムかけを中止して、また様子を見て再開することが多いです。万が一顎の痛みが出てきたら、一度ご連絡下さい。

 

 

矯正治療は、理想的な噛み合わせを作るため患者さんの協力が必要な場面があります。ライフスタイルも様々ですので、どうしてもできない方もいると思います。治療が思ったようにうまくいかないと別の方法を考えますので、できない場合は正直に言っていただけると助かります。

頑張れば頑張った分だけ効果がでるので、みなさん頑張りましょう!