矯正治療を始めるにあたって

 

仙台東口矯正歯科の歯科衛生士の鈴木です。
最近では歯科の関心も高まり矯正装置を付けている人が珍しくない世の中になってきました。芸能人の方でも矯正治療を公表している人がいますし、この投稿を読んでいる方も一度は矯正治療をしている人を見たことがあるのではないでしょうか。
今回は、矯正治療を始めるにあたって知っておいていただきたいことをいくつかお話します。

 

 1.治療を始めるタイミング

矯正治療は数年に及びます。平均は2~3年といわれています。その間、3・4週間に1回のペースで通っていただくことになります。1回の施術は大体、30分から1時間かかります。通うペースや治療時間は医院や治療状況により異なります。

しっかりと予約通りに通えないとなかなか治療が進みません。治療を始めるタイミングはかなり重要になってきます。よって、進学・受験・就職・結婚・出産などなど、人生の大イベントにはできるだけ重ねない方が良いです。それによって治療が滞ってしまうからです。治療が遅れるだけでなく装置周りは汚れがたまりやすいので、来院の間隔が空くとそれだけむし歯のリスクも高くなってしまいます。

 

2.医院選び

人によって重視するところが違うとは思いますが、多くの方は通いやすさ・雰囲気が決め手になると思います。

まずは【通いやすさ】おうちや学校・職場から近い場所がベストです。なぜなら、矯正治療は装置が外れてしまったり、歯が動くことによりワイヤーが出てきて奥が当たったり、装置が当たって痛いなどの急患対応が必要なことがままあるからです。何かあったらすぐに来院できる所にあるのが一番良いかと思います。

次に【雰囲気】当たり前ですが院内が清潔であること、先生とスタッフの仲が良いことです。初診相談の時に、先生の良いところを担当スタッフに聞いてみてください。すぐに答えられるのは仲が良いと見極めるポイントになります。ちなみにわたしは一兆個言えます!笑

 

3.違和感・痛み

お口の中は、髪の毛1本あっても気になるぐらいです。全部の歯に装置が付いた時の違和感はものすごいです。1週間もすれば慣れますが、最初のうちは話しづらさや食べづらさがあると思います。

痛みに関しては2種類あります。一つは、歯が動くことによる痛みです。これは、2・3日もすれば治まります。どうしても耐えられない場合は飲んだことのある痛み止めを飲んでいただくと和らぎます。

もう一つは、装置がほっぺたに擦れて靴擦れのような状態になってしまうことです。これは、患者さんにあらかじめお渡ししてある保護剤を付けていただくことで和らぎます。

その他装置が外れてしまったり、どうしても装置が当たって痛い場合は来院していただき処置をするようになります。

 

4.歯磨き

装置を付けることで磨き残しが増えてむし歯になるのではないかと心配される方が多いですが、大丈夫です。その患者さんの歯並び・装置に従って歯科衛生士がご指導します。

基本的に普通の歯ブラシ・毛束が1本になっているワンタフトブラシ・フロスを使用します。それぞれ磨く場所が違うので、この3つが必要になります。

まずは普通の歯ブラシで全体を磨いて、ワンタフトブラシで装置周りやワイヤーの下、そして最後にフロスで歯と歯の間を磨くというような感じです。普段歯ブラシ1本で磨かれている方には面倒に感じる方も多いと思いますが、お部屋のお掃除も場所によって掃除用具を使い分けますよね。それと同じ考えです。

 

もし矯正を考えていらっしゃるのであれば、ネットで検索するだけでなくぜひ近隣の矯正歯科を受診してみてください。行ってみないとわからないこともたくさんあります。そこのDr.や歯科衛生士とお話をして、“ここなら頑張れそう”と思うところで矯正治療をしてください^^

歯並びを治すことで、見た目はもちろん、食事がしやすくなったり歯磨きがしやすくなったりとメリットはたくさんあります。今の人生をさらにより良いものにするためにも矯正はとても良いことだと思います。