歯科衛生士の鈴木です!
今回は、実際に当院でマウスピース型矯正装置(インビザライン)にて治療したスタッフの治療の内容を詳しくお話します。
【マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは】
マウスピース型矯正装置(インビザライン)はオーダーメイドの装
オーダーメイド(特別注文)された矯正装置は、1人1人の歯の形
オーダーメイドによって作られた医療機器は、医薬品、医療機器等
マウスピース型矯正装置を受ける際、どの歯科医院でも受けても、
1.“医療機器”としては未だ未承認ですが、材質の認可は下りて
2.米国ではアメリカ食品医薬局が“医療機器”としても認可が下
当院の歯科衛生士の石川さん(検査時年齢22歳8か月・女性)です。最初のお口の中はこんな状態です。(2019年2月8日)
最初の状態でもほぼほぼキレイに並んでいますが、真ん中が合っていないのと、赤い丸で囲んだところの噛み合わせが反対になっています。
【治療方針】
非抜歯で、多少のデコボコは歯と歯の間を少し削ることで隙間を作って並べていきます。リスク・副作用は歯根吸収やむし歯の危険性ですが、年1回のレントゲン撮影や歯科衛生士によるクリーニングでコントロールしていきます。
治療を開始したのが2019年11月6日です。39枚のアライナー(マウスピース)が届いたので、一週間ごとに交換していきます。
丸で囲んだところ同士でゴムをかけます。アライナーで歯を並べつつ、ゴムをこんな風に書けることで真ん中を合わせるように動かします。アライナーを入れたらゴムをかけ、アライナーを入れている時間と同じ時間かけるようにします。アライナーをよりフィットさせるために噛む「チューイー」はゴムをかける前でもかけた後でも大丈夫です。
また、図にある通り、下の前歯の歯と歯の間を磨いて少し隙間を作りました。これは、「IPR」や「ディスキング」とよばれる手法で、歯と歯の間を削って隙間を作る処置です。専用のヤスリのようなもので歯の表面のエナメル質を0.25㎜ほど削ります。歯の寿命や健康を損ねることなく、目に見える変化はほとんどないので、“削る”というよりも“磨く”に近いです。
39枚使い切った状態の写真です。(2020年9月10日)
真ん中はだいぶ合いましたが左側の噛み合わせがまだ不十分な状態です。この状態で再度スキャンをし、17枚のアライナーができてきました。これをまた1から一週間ごとに交換していきます。
17枚使い終わった後の写真がこちらになります。2021年3月13日です。
写真では確認できないほどの細かい隙間があったので再度スキャンをして微修正していきます。次のアライナーは全部で10枚でした。これを使い切って治療終了です。
最後に、治療終了後の写真がこちらです。(2021年6月1日・25歳0か月)真ん中も合ってバッチリ噛みました!治療期間は1年7か月でした。(治療回数22回・治療費総額1,089,200円)
現在は、リテーナーという透明なマウスピースを使用して、この状態を保っています。
石川さんに、治療を振り返っての感想を聞いてみました。
☞☞最初のお口の中の状態から、あまり大きく変化しないと思っていたのですが、思ったより噛み合わせが変わっていくのを感じました。IPRは削る(磨く)時の振動が伝わるので、むずがゆい感じがありました。ゴムかけは苦じゃなかったので毎日かけられました!しゃべるのも支障がありませんでした。
とのことでした。最初はもちろん違和感はありますが慣れるまでが早いですし、慣れてしまえばほとんど生活に支障はありません。身体的にも精神的にも負担の少ないインビザラインはオススメの治療法です!お口の中の状態によっては不向きな場合もありますので、歯並びや噛み合わせで悩まれている方はぜひ一度当院にご相談ください。他にも矯正治療経験者のスタッフがおりますので、なんでもご相談ください♪